処世術

他人のことを羨ましくて嫉妬したら、「おれ、そんなん何も興味ないもんね〜」と、その対象についての欲望を無理矢理やせ我慢して放棄する、ということを脳内でやって、膨らんだ嫉妬心を落ち着かせている。

思えば小学生のときにガン消し、カードダス、ビックリマンシール集めているときからそうだった。自分では到達できないレベルの収集量やレア保持量の他人を見ると、もういいよそんなん、なんでこんなもんにむきにならなあかんねん、あほくさ、と、さんざん熱中したくせに最後はそうやって投げ出す、という。

高校生の時の勉強も同じ感じで、自分より勉強できる人がいっぱいいて、ちょっとの努力では追いつけない、ということが分かると、勉強なんてそんなんどうでもええやん、ってなった。

負けるのがくやしくて、負けず嫌い過ぎて、その勝負から降りる、ということで負けを回避する、という処世術。その後の趣味とか仕事とか人付き合いも同じ感じやなあ。

これで得たのは、確かに大きな敗北感は味わっていないが、逆に大きな達成感も味わっていない、という中途半端感、かなあ。